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血液検査でタンパク質が多い、あるいはM蛋白が検出された

「血液検査でタンパク質が多い、あるいはM蛋白が検出された」と指摘されたら…?

「血液検査でタンパク質が多い、あるいはM蛋白が検出された」と指摘されたら…?血液中には100種類を超えるタンパク質が存在しています。そのタンパク質の合計が総蛋白(TP)になります。内訳はアルブミンが60~70%、グロブリンが20%ほどを占めるため、総蛋白(TP)は主にアルブミンとグロブリンの影響を受けることになります。そのため、総蛋白(TP)の増加の場合にはアルブミンが増加しているのか、グロブリンが増加しているのかを検討する必要があります。アルブミンの増加は脱水(下痢、嘔吐、水分摂取不足)などによる血液濃縮が原因であることが多く、その対応を行うことになります。グロブリンが高値の場合には、グロブリンが単クローン性の増加しているのか(多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症など)、多クローン性に増加しているのか(膠原病や慢性炎症など)を検討する必要があり、蛋白分画検査を実施します。検査の結果、単クローン性タンパク質の増加はM蛋白として検出されます。

M蛋白について

M蛋白とは単クローン性(モノクローナル:M)に増加した免疫グロブリンのことを指します。免疫グロブリンは形質細胞から産生せれるため、M蛋白が検出されるということは形質細胞の腫瘍性増殖が考えられる所見となります。多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症などでは、骨髄内の形質細胞が異常(腫瘍性)に増殖し、過剰なグロブリンを産生するため、結果的にM蛋白質が血液中に増加します。
症状としては、疲労感、体重減少、骨の痛み、貧血、腎機能障害、感染症のリスクの増加などが見られることがあります。また、血液中の粘度が上昇することで、循環障害を引き起こし、視力障害や神経症状が現れることもあります。
M蛋白の検出には、血清電気泳動検査や免疫固定法が用いられます。病状によりますが、治療には抗がん剤治療が必要なことがありますので、早めにご相談ください。


「血液検査でタンパク質(M蛋白)が多い、あるいはM蛋白が検出された」ときに見られる症状

  • 疲労感
  • 貧血
  • 息切れ
  • めまい
  • 骨の痛み(主に背中の痛み)
  • むくみ
  • 視界がぼやける
  • 手足のしびれ
  • 手足の痛み

など


「血液検査でタンパク質(M蛋白)が多い、あるいはM蛋白が検出された」ときに考えられる病気

多発性骨髄腫

多発性骨髄腫は、形質細胞が腫瘍化し、異常なMタンパク質を産生する病気です。原因は未だ不明ですが、高齢者に多く、家族歴や特定の職業(放射線や化学物質)との関連が示唆されています。症状には骨痛、貧血、感染症の頻発、腎機能障害などがあります。診断は血液検査や骨髄検査によって行われ、治療は化学療法、放射線療法、そして必要に応じて骨髄移植を行います。高度な検査や治療が必要な場合、連携する医療機関をご紹介いたします。

原発性マクログロブリン血症

原発性マクログロブリン血症は、異常なIgM型のマクログロブリンが過剰に生成される病気で、慢性的な疲労、出血傾向、視力障害などの症状が現れます。診断には血液検査、骨髄検査が用いられ、治療には化学療法や免疫抑制剤が用いられます。高度な検査や治療が必要な場合、連携する医療機関をご紹介いたします。

意義不明の単クローン性免疫グロブリン血症(MGUS)

MGUSは、Mタンパク質が増加するものの、特に症状がない状態です。しかし、MGUSは時に多発性骨髄腫や他の血液疾患に進展することがあるため、定期的に医療機関にて検査を行いましょう。


「血液検査でタンパク質が多い、あるいはM蛋白が検出された」に関するよくある質問

M蛋白の濃度は時間とともに変化することがありますか?

M蛋白の濃度は時間とともに変化することがあります。MGUSの場合は安定していることが多いですが、他の疾患(例えば多発性骨髄腫)が進行することで濃度が上昇することがあります。

M蛋白が多い状態はどのくらいの頻度で見られますか?

M蛋白は、特に高齢者に多く見られる状態で、特にMGUSは一般的です。50歳以上の人々の中では、約3%がMGUSを持っているとされています。

M蛋白が発見された際、食事に気をつけるべきことはありますか?

M蛋白が発見された場合、特に特別な食事制限は必要ありませんが、栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。医師や栄養士と相談し、健康的な食事を維持することが推奨されます。

M蛋白が見つかった場合、どのように生活を改善すれば良いですか?

健康を維持するためには、以下のポイントに注意することが重要です。

  • 定期的な運動を行い、健康的な体重を維持する。
  • ストレス管理を行い、リラックスする時間を持つ。
  • 定期的な健康診断を受けて、血液検査を行う。