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男性更年期

男性更年期障害とは

男性更年期障害とは男性更年期障害は、加齢に伴い男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下することによって引き起こされる症状の総称です。40代から60代の男性に多く見られ、身体的・精神的な変化が現れます。女性の更年期とは異なり、男性ホルモンの減少は徐々に進行するため、症状がゆっくりと現れ、個人差も大きいです。男性更年期障害は明確には定義されておらず、主に中高年男性に生じる身体的精神的症状を指します。一方、「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」はテストステロン低下とそれに伴う臨床症状を指し、適切な治療を行うことで改善が可能です。

男性更年期障害とうつ病の違い

男性更年期障害とうつ病は、いずれも精神的な症状を伴いますが、原因や症状に明確な違いがあります。男性更年期障害は、主に加齢に伴うテストステロンの減少によって引き起こされ、疲労感や性欲減退、イライラ、不安感などが見られます。一方、うつ病は、遺伝的、環境的、心理的要因によって引き起こされる病気で、持続的な気分の低下や興味の喪失、睡眠障害、食欲の変化が特徴です。治療方法も異なり、男性更年期障害はホルモン療法が有効な場合がありますが、うつ病は主に抗うつ薬や心理療法が中心です。正しい診断と治療が重要です。

女性の更年期障害と男性の更年期障害の違い

女性の更年期障害と男性の更年期障害には、いくつかの違いがあります。女性の更年期は、一般的に45歳から55歳頃に迎え、エストロゲンの急激な減少が原因で、ホットフラッシュや月経不順、気分の変動などの症状が見られます。一方、男性の更年期障害は、加齢に伴ってテストステロンが徐々に減少し、40代から60代にかけて症状が現れます。男性では、疲労感、性欲減退、筋力低下などが主な症状です。女性の更年期は比較的短期間で明確に症状が現れるのに対し、男性の更年期は緩やかに進行し、症状も個人差があります。治療法も異なり、女性はホルモン療法がよく行われますが、男性はテストステロン補充療法が主流となります。


男性更年期障害の原因

男性更年期障害の主な原因は、テストステロンの分泌低下です。加齢に伴い、体内でのホルモン分泌量が減少し、その結果として精神症状、身体症状、性機能症状が起こることがあります。また、生活習慣やストレス、肥満、喫煙、飲酒といった要因も、ホルモンバランスを崩し、症状の発現を早めたり悪化させたりすることがあります。


男性更年期障害の症状

男性更年期障害の症状は、身体的、精神的、性機能の3つの側面に分かれます。

身体症状

など

精神症状

  • 不安
  • パニック
  • うつ
  • 不眠(睡眠障害)
  • イライラ
  • 記憶力の低下
  • 集中力の低下

など

性機能症状

など


男性更年期障害の治療

男性更年期障害の治療男性更年期障害の治療は、テストステロン補充療法(TRT)や生活習慣の改善となります。テストステロン補充療法では、ホルモンを補充することで症状を軽減します。経口薬やジェル、注射による治療法があります。併せて、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理も推奨されます。心理的なサポートや、うつ症状に対する治療も症状の改善に役立ちます。

男性ホルモン製剤

男性更年期障害(LOH症候群)の治療では、男性ホルモン製剤を用いた「ホルモン補充療法」が主な方法です。「テストステロンエナント酸エステル製剤」を125mgまたは250mgの量で、2〜4週ごとに筋肉注射として投与します。治療中は定期的に血液検査を行い、肝機能障害や多血症といった副作用の有無を確認しながら、治療を続けます。副作用がなければ、3カ月で治療効果を判定し、6カ月で一旦治療を終了して様子をみます。症状によっては、治療を再開する場合もあります。

前立腺がんや男性乳がん、多血症の患者様へ

40歳以上の男性で、総テストステロン値が低下し、遊離テストステロン値が7.5pg/mL未満の方を対象に、上記の治療を実施しています。しかし、前立腺がんや男性乳がん、多血症、重度の肝機能障害、重度の腎機能障害、うっ血性心不全、重度の高血圧、睡眠時無呼吸症候群を有する患者様には、ホルモン補充療法を行うことが出来ません。

漢方

男性更年期障害の治療において使用する漢方薬はいくつかあります。症状の緩和や体調の改善を目的として行います。

加味逍遥散(かみしょうようさん)

肝の気滞による熱が原因とされる自律神経症状(いらだちや抑うつ、のぼせなど)に効果があるとされます。不眠や冷え性にも効果が期待されます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

漢方において、当帰も芍薬も血の流れを促進する作用があるとされます。芍薬は血を肝臓に戻し消耗を防ぐとされ、筋肉の緊張を和らげる効果があります。血色が悪かったり、冷え性やめまいなどに用いられます。また、疲れやすさ、発汗、肩こりなどに効果が期待されます。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

瘀血(おけつ)を除く代表的な処方です。漢方において、瘀血とは変性した血であり、内出血や月経血に凝血塊を生じさせたりするとされます。のぼせやほてりに効果が期待されます。